拍手夢
□マーガレット
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「今、はいって言ったよね?」
『いえ、いや…言いましたけど、ちょっ……!というか雲雀さん好きな方いるんでしょう?』
彼女は顔を真っ赤にさせながら言った。
「うん。」
『だったら──!』
「君だよ。」
『へ?』
きょとんとする彼女に僕は続けた。
「僕の好きな子は、君。」
『な゛……っ!』
彼女は本当に驚いて声も出ないみたいで、ただ口をパクパクとさせていた。
「だから君も僕を好きになってよ。まあ、今すぐは無理かもしれないけど。絶対僕を好きにさせて見せるよ。」
僕は微笑みながらそう言って、彼女の元を去ろうとした。
『ま、まままま待って下さいっ!』
呼び止められ、振り向くと、真っ赤な顔をうつ向かせながら立ち上がった彼女がいた。
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