拍手夢
□ススキ
3ページ/5ページ
委員長ォォオオ!貴方何故そんなとこ見てるんですか!?
というか、俺にはそこに魅力を見い出した貴方に、もの凄く疑問を覚えるのですがっ!!
「ふぅっ。あの娘の事話してたら、会いたくなってしまったよ。今からあの娘を探しに………じゃなくて、校内見回りに行ってくるよ。」
最近、書類整理をせずに校内見回りにばかり行っていたのはそういう理由ですかー!?
「じゃあね、書類整理は任せたよ。」
「分かりました!」
スッ…──
委員長が音も立てずに去って行った方向を見ながら、俺は考えていた。
──どうして、あんなに分かりやすいのにお互い気が付かないんだ!?
俺の平安の為にも、早くくっついてくれ!
俺は切なる願いと共に応接室にススキを飾ることにした。
ちょうど季節は秋だ。ススキを飾っても何も怪しまれないだろう。
ススキ
─花言葉は
「心が通じる」
⇒後日談
.