拍手夢
□ススキ
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俺の願いが通じてか、委員長と例の彼女は付き合い始めた。
これで俺の平穏な日々が戻って来る!
……だが、数分後俺はこの考えが甘かった事を思い知らされる。
『草壁さーん!』
「な、何だ?」
『もう、聞いて下さいよー!雲雀さんが、私に風紀委員になって欲しいって言ったんです!』
「風紀委員に?」
『そうなんです。で、私がどうしてって尋ねたら………』
俺はその続きをまったが、目の前の彼女は、うつ向き、拳を握り締め、感極まったように震えていた。
『風紀委員になったらいつでも僕といられるからだよ、って言ったんです!HA-HA!もう格好良すぎだYO!』
……お前は一体どんなキャラなんだ。
『じゃあ、私今から応接室に行って来ますね。雲雀さんのお弁当を作って来てるんです。なんか彼女っぽいと思いませんか?思いますよね!というか彼女なんですけどね。あ、なんか自分で言ってて恥ずかしくなってきたYO!』
じゃあ言うなYO。あ、うつった。
そう心の中で呟いた時、いきなり俺の背後から声がした。
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