拍手夢

□ススキ
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「なかなか来ないから、変な輩に絡まれてるんじゃないかと思って迎えにきたら……草壁に捕まってたんだね。」


委員長ォォオオ!捕まってたのは彼女ではなく、俺なのですがっ!


『あ、雲雀さん、迎えに来てくれるなんて…。』


そういって、彼女は頬を赤らめて嬉しそうにした。


……オイ、さっきのラッパー口調は何処に行った。


「じゃあ、行こうか。君のお弁当楽しみにしてたんだよ。」


『はいっ!』


まるで、此処に俺はいないかのような扱い。


二人が周りを気にせず幸せオーラを飛ばしながら応接室に向かって行くのを見ながら、ああいうのをバカップルと言うのだろうなと考えていた。



Photo by季節の花300

2007年 9月中頃掲載


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