拍手夢
□むくげ
1ページ/4ページ
あぁ、今日もやつらがやって来る。グッバイ、僕の平穏な毎日。
ダダダダダダ…―
バタンッ
『ハァイ、雲雀くん、元気にしてた?』
「こんにちは、雲雀くん、元気ですか?」
「元気だったよ…君たちが来る前まではね。」
『え、そんな、私の顔を見たとたんに元気になっただなんて…。』
「や、言ってないからね。そんな事。君、病院行ってきたら?」
『え?産婦人科?そんな〜気が早いですよ〜。』
「もう、この子どうにかして!」
最強と唱われる僕が、女の子一人に振り回されるなんて……。
「クフフ…風紀委員長の威厳なんて全くありませんね。」
「煩い。というか、何で君まで毎日来るわけ?学校違うくせに。」
煩いのは一人で充分。
「何を言ってるんですか。雲雀くんがたった一人の女の子に振り回されてるんですよ?こんな面白い事を見逃すなんてできません。」
「うん、もう、君は帰ろうか。」
「それに今日はこの子にちょっと用が…」
『え、私?なになに〜?』
「プレゼントです。どうぞ。」
.