拍手夢

□水仙(黄)
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『雲雀さん、この花あげます。』


いきなりノックもせずに入ってきたかと思うやいなや、彼女はそう言った。


黄色の水仙だ。


水仙って言ったら白のイメージだったけど、黄色もあるんだね。


「ありがと。」


『え゛!ちょっと、そこは理由聞きましょうよ!“ワオ、何で僕にこんな素敵な花を贈ってくれるんだい、マイハニー。こんな素敵な花は僕より君が持っていた方が似合っているのに。”…とか。』


何そのキャラ!


僕のキャラじゃないよ。


というか、マイハニーってなんだよ……。


僕は少し呆れながら簡潔に言った。


「何でくれるの?」


小さな声で彼女が“マイハニーって言うのがポイントなのに〜”とか言ってたのは無視だ。




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