拍手夢
□ススキ
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『草壁さーん!』
あぁ、またいつもの彼女がやってくる。
「……何か用か?」
『もうっ、聞いて下さいよー!今日の雲雀さんってば、まあいつもの事ですけど、格好良すぎてどうしましょうって感じだったんですよ!』
いつも思うが、何故それを俺に言うんだ?
『あのトンファーを構える姿の凛々しさ!返り血を浴びつつも自分の血は一滴も流さない優美さ!そして、屍の上に立ちながら笑うあの妖艶さ!あぁ、もう最高っ!』
「……良かったな。」
『うん、ありがとう!じゃーねー!』
タッタッタッ
彼女が去って行った方向を見ていると、後ろから不穏な気配がした。
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