拍手夢
□ローズマリー
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最近、僕に恋人ができた。
女子に対して可愛いなんて感情を抱いた事はなかったけど、顔を真っ赤にしながら好きだと言ってくる彼女が何故か可愛く思えて、付き合ってもいいよって言ったんだ。
それから彼女は毎日、暇を見つけては応接室にやってくる。
時計を見れば、もう昼休みの時間。
もうすぐ彼女がやって来るだろう。
コンコンッ
あ、来た。
「どうぞ。」
『雲雀くん、一緒にご飯食べよー。』
「ちょうど今仕事が一段落着いたところだから、一緒に食べてもいいよ。」
本当は彼女が来る時間を計算して仕事をして、彼女が応接室に来る時はいつも“仕事が一段落着いた”状態になるようにしてるんだけど、そんな事は言ってあげない。
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