夢&オリジナル小説

□寒い日の過ごし方
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〜京拓の場合〜(神童視点)
【神童邸】
神童:「いらっしゃい,剣城。」
剣城:「お邪魔します。」
剣城と付き合いはじめてから1週間。
やっと来た部活が休みの日,俺は剣城を家に紹介した。
メイド達の用意してくれた紅茶とケーキを持って,剣城と2人で自室に向かう。
剣城:「…なんと言うか,キャプテンのイメージにピッタリの部屋ですね。」
神童:「そうか?」
剣城:「えぇ。物静かで清楚で可愛らしい,まさしくキャプテンのイメージ通りじゃないですか。」
神童:「…///とっ,とりあえず座ってくれ。ショートケーキとガトーショコラ,どっちがいい?」
剣城:「キャプテンが選んでいいですよ。」
神童:「え?でも…」
剣城:「俺,甘いものあまり好きじゃありませんから。」
神童:「そうか?じゃ,じゃあ俺はガトーショコラで…。」
剣城:「じゃあ俺はショートケーキ頂きます。」
神童:「あぁ,どうぞ。」
剣城にケーキを差し出し,2人でもぐもぐと食べ始める。
しーん……
きっ,気まずいな…ι
何か会話を……
剣城:「キャプテン,どうかしました?」
神童:「えっ!?」
突然声をかけられて動揺してしまう。
剣城:「さっきから落ち着かないみたいなので。」
神童:「いっ,いや,何でもないんだ。ただ…,えーと,その…,そう!すっ,少し肌寒くてだな!!」
剣城:「肌寒いねぇ……。」
神童:「うぅ…ι」
剣城:「キャプテン,ちょっとこっち来てもらえませんか?」
神童:「……え?」
剣城:「早く。」
神童:「あっ,あぁ…。」
訳のわからないまま剣城の座っているソファーに移動する。
と,次の瞬間……。
ドサッ!
神童:「つっ,剣城!?///」
俺は剣城に組み敷かれていた。
神童:「何するんだ!///」
顔を真っ赤にしながら抵抗する俺に対し,剣城は余裕の笑みを浮かべている。
剣城:「だってキャプテン寒いんでしょう?だったら俺が熱くさせてあげますよ。」
神童:「なっ!///バッ,バカなことを言うんじゃない!離してくれ!!///」
剣城:「キャプテンこそバカなこと言わないで下さい。恋人を部屋にあげて,何もなしで済むと思ってたんですか?」
神童:「うっ…ιいや,それは…,その…///」
剣城:「俺はキャプテンが好きです。だから,もう少しだけ現状より先に進んでもいいでしょう?」
「それとも相手が俺では不満ですか?」なんて言われると,何故だか罪悪感を感じる。
神童:「…剣城のバカ///」
抵抗を諦めて体の力を抜けば,愛しい恋人の甘いキスが降ってきて。
触れ合う部分から伝わる剣城の体温を感じながら,俺は静かに目を閉じたのだった。
〜END〜
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