夢&オリジナル小説

□風邪に効く薬は…
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蘭丸:「…神童,何か顔色悪いな。」
神童:「そうか?」
蘭丸:「あぁ。何か疲れてるみたいだし…,今日は部活休んで帰った方がいいんじゃないか?」
神童:「ははっ,そう言うわけにはいかないよ。俺はキャプテンなんだから。」
蘭丸:「はぁ…,わかったよ。でも,無茶はしないようにな。」
神童:「あぁ。心配してくれてありがとう,霧野。」
・・・・・・・・・・・・・・
と,言うのが昨日の放課後霧野と交わした会話。
霧野の忠告を聞かずに部活に参加した罰なのか,俺は風邪をひいて寝込んでしまった。
神童:「ゴホゴホッ…。」
喉や体の節々が痛いし,何だか頭もぼーっとする。
今朝,神童家の専属医師が診察に来てくれて薬ももらったからそのうち治るとは思うんだけど。
神童:「寂しい…な。」
メイド達が気をつかって用意してくれた羽布団の中で,ゴロンと寝返りを1つ。
身体が弱ると心まで弱くなると言うのはあながち嘘ではないようで,俺は今朝から1人でベッドに寝ているのが寂しくて仕方がない。
神童:「霧野…///」
愛しい恋人の笑顔を思い浮かべてマクラに顔を埋めたその時…。
〜♪〜♪♪
神童:「ん?」
ナイトテーブルに置いてあったケータイが鳴り出したので,手探りでケータイを開いてメールを開く。
神童:「霧野…!」
――――――――――――――
メール:熱出して寝込んでるんだって?
あと1時間位で学校終わるから,終わり次第すぐにお見舞いに行くからな。
――――――――――――――
その文面に思わず頬がゆるんだ。
締まりのない顔のままメールを打って返信する。
――――――――――――――
Re.
メールありがとう。
メイド達に霧野が来るのって言っておくから。
来てくれるの待ってるからな。
――――――――――――――
「送信完了」の文字が画面に出たのを確認してケータイを閉じた。
学校が終わるまであと1時間か…,楽しみだな…///
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