異邦人大系 第三部

□Happy halloween chaos night? (V)
4ページ/7ページ

 







『…と、いう訳だ』



事実、優人は昨日に比べ
更に身体が縮んでしまっており、
昨日が13〜14歳くらいだったとしたら
今は10〜11歳くらいといった具合だった。





『しかし、それでは…あの悲鳴は、一体!?』


『それ、は・・・』



途端、愁水は口籠もった。
祟場と烈将は愁水の言葉を待つ。








『ん〜、つまりですねぇ…』


『く、黒衣!』


『ニュートンをあれこれ着せ替えして遊んでいる内に、何だか楽しくなって来ちゃいましてね? 愁水センセと私の二人の悪ノリがどんどんエスカレーターしちゃいまして。それにつけての何やかんやの何やかんやな果てに……今に至る訳でありますっ!』


『黒衣。エスカレートな、エスカレート』


『……悪ノリ、でやすか』


『先生…、優人に一体、何を……』


『ほ、ほらっ…。今しか出来ないオシャレってもんもあるだろう??』


『要は。髪も伸びて、ちっちゃくなって、すっかり女の子らしくなったニュートンに、愁水センセや桐己さんの服を着せちゃおう!、という流れだったのですが…。思いの外、ニュートンが抵抗を致しまして……。そこへ、お二方も乗り込んでいらっしゃいましたし…全てはおじゃんな訳デスよ。およよ…』


『………、アンタら…』



祟場は事の次第へと呆れ返り
それ以上、言葉が出て来なかった…。





『よし。ならば、私めも些かお手伝い致しやしょう!』


『へ?』


『はい?』


『私めに任せるでやす』


『な、なっ、何、腕捲りしてらっしゃるんですか!? て、てか、目が怖い…! 目、見えないのに。何か変な光が髪の下からギラついてて怖いィ…! そ、そんな目ェしてにじり寄って来ないでぇえええっ!!』


『………… (こ、これは…、止めた方がよいのか否か……)』


『い、いやぁあああああああっっ!!!!!!』





こうして、優人は
いよいよ髪を切る決断を
自ら下したのであった───。








──ドゲシッ!! ←優人、必死の抵抗


『あいたっ!』




 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ