異邦人大系 第三部
□Happy halloween chaos night? (V)
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『…と、いう訳だ』
事実、優人は昨日に比べ
更に身体が縮んでしまっており、
昨日が13〜14歳くらいだったとしたら
今は10〜11歳くらいといった具合だった。
『しかし、それでは…あの悲鳴は、一体!?』
『それ、は・・・』
途端、愁水は口籠もった。
祟場と烈将は愁水の言葉を待つ。
『ん〜、つまりですねぇ…』
『く、黒衣!』
『ニュートンをあれこれ着せ替えして遊んでいる内に、何だか楽しくなって来ちゃいましてね? 愁水センセと私の二人の悪ノリがどんどんエスカレーターしちゃいまして。それにつけての何やかんやの何やかんやな果てに……今に至る訳でありますっ!』
『黒衣。エスカレートな、エスカレート』
『……悪ノリ、でやすか』
『先生…、優人に一体、何を……』
『ほ、ほらっ…。今しか出来ないオシャレってもんもあるだろう??』
『要は。髪も伸びて、ちっちゃくなって、すっかり女の子らしくなったニュートンに、愁水センセや桐己さんの服を着せちゃおう!、という流れだったのですが…。思いの外、ニュートンが抵抗を致しまして……。そこへ、お二方も乗り込んでいらっしゃいましたし…全てはおじゃんな訳デスよ。およよ…』
『………、アンタら…』
祟場は事の次第へと呆れ返り
それ以上、言葉が出て来なかった…。
『よし。ならば、私めも些かお手伝い致しやしょう!』
『へ?』
『はい?』
『私めに任せるでやす』
『な、なっ、何、腕捲りしてらっしゃるんですか!? て、てか、目が怖い…! 目、見えないのに。何か変な光が髪の下からギラついてて怖いィ…! そ、そんな目ェしてにじり寄って来ないでぇえええっ!!』
『………… (こ、これは…、止めた方がよいのか否か……)』
『い、いやぁあああああああっっ!!!!!!』
こうして、優人は
いよいよ髪を切る決断を
自ら下したのであった───。
──ドゲシッ!! ←優人、必死の抵抗
『あいたっ!』