異邦人大系 短編集
□へぶんすかおすないと
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『───ロキさん。ヨルムンちゃんも…。毎回毎回、ご迷惑をお掛けしてしまってすみません。本当に……』
『大丈夫。慣れたもんですよ───それでは。俺らも、これでそろそろ……ヨルムン』
『さくらちゃーん。さくらちゃんまま、さくらちゃんぱぱも。またねー、なのです! バイバイですよぉ〜?!』
『ヨルムンちゃん、ばいばーい。ヨルムンちゃんのぱぱも、さようなら〜』
『───優人、』
『?、どうしたんですか…? イノセさ────…』
──グッ、………
『………やっぱ、変わってねぇーんだな。良かった────安心、したよ。正直…』
『……?、』
──ッ、(頬っぺた、ちゅー) ………
『……きゃっ!?、て。なっ…!、い、イノセさんっ──?! さ、さくらの……子供の見てる目の前で、貴方ったら何考えてらっしゃるんですかっっ────?!!』
『…………眼鏡、外せ。邪魔だ──、…さくらぁ〜。ちょーっと、目ェ、瞑って塞いでろなァ〜・・・・・ククククッ、……愁水かよ、おめぇーは。ったくよ〜………』
『…や、やめて下さい──!!』
『おーおー。相っ変わらずだな、おめぇはよォ……?? くつくつ───、』
『っ、──!!』
──ばっしーんっ!!!
──っしーんっ!!……
──しーんっ!… (エコー)
『───ホンット。変わってねぇーのな、お前って奴は……、ったく─────』