電霊‐LOGICAL PARADOX‐ (仮)

□にゃんともはや
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#000『にゃんともはや』





『と言う訳でして、猫一丁お届けにあがりやした』




『お前らはまた………だから此所はペットショップでもペットホテルでもないと何度も言ってるだろうが』




『ええ。しかし猫ってやつは人を選びます。よりにもよって世界で一番優しい人に着いてきちまったんです。仕方ないでしょうに』




『みにゃぁー』




『し、しかし……』




『挙げ句、末っ子からのお願いでやす。聞いて差し上げるのが母たる者の本懐でしょうに』





『うっ…』





『それとも貴女は観葉植物を食い荒らされ涙する祟場さんと、動物に愛される優しい優人君と猫好きな私めからのお願いを踏みにじり、あまつさえ敵に回すと言うのですか?』





『みにゃー?』






『お前ら、クソ、結託しやがって!!』






『更にチビ嬢も彼を偉く気に入っております故、貴女が彼を拒絶なされば子供たちは、とても嘆き悲しむ事でしょう。それでも貴女は文句をつけると言うのですか、愁水、貴女がそんな鬼母だったとは、私め些かショックでやす』






『ああ!!もう、分かった、分かったよ、好きにしろ!! おい黒衣はどうした!!』





『はいな、お呼びですか?』





『このデブ猫を世話してやれ』






『あ、しらぽん!!』





『しらぽん!?』





『わーい、しらぽんだ〜、おいでおいで』







『みにゃー』






『しらぽん…なのか?』






『さあ。彼女がそう呼んでるのだからそうなんでやしょう』






『しらぽん………』






『まあ、丸くおさまりやしたね。では私めはこれにて』








『………どいつもこいつも自由過ぎると言うか身勝手と言うか。はあ、動物園でも作ろうかな……………いっそ』







 


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