異邦人大系 第三部
□Happy halloween chaos night? (Y)
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四日目、夜、時幻党、真木の部屋。
『───若返りを打ち消す薬?』
優人の見た目年齢は遂に
四〜五歳にまで来た。
優人はその怪しげな薬剤を
小さな手へ取ってマジマジと眺める。
『そう。ケッコウ☆カナーリ☆ワカガエールを直接、分解する薬』
『今まで飲んでたのは?』
『Kノビール抑制剤とケッコウ☆カナーリ☆ワカガエール抑制剤とコドモゴコロ☆ニ☆カエリーナ抑制剤とその他諸々の抑制剤と解熱剤』
『………、えっと…??』
『で、これが若返りの薬の…』
『解毒剤』
真木と優人と祟場
妙な間が空いた……。
『………、遂に“毒”だと認めましたね、今…』
『いやいやいやっ、解薬剤だよ! 解薬剤!』
『……っ、この間から思ってはいたんだが、そんな“解薬剤”だなんて言葉はねぇーよ!!』
『だっ、だって! 毒じゃないもん! 飽く迄も薬なんだもんっ! ……或いは、えーっと?? …ちゅ、中和剤???』
『似たような物じゃねぇーか!!』
『せ、先生も真木さんも、落ち着いて…!』
優人は二人の間をオロオロとして
祟場の白衣の裾を引っ張る。
『……、不謹慎だけど。チミッコニュートン、カワユスだよねぃ。タタリン、本当にニュートン、元に戻しちゃっていいの?』
『……っ、あっ、当たり前でしょーが!?』
『あ〜。今、一瞬、迷ったでしょ〜。素直じゃないなぁ〜、タタリンはぁ〜?』
『う、煩いっ! 何でもいいから、さっさと優人を早く元に戻せ!!』
『はいはい。でも、その薬。ついさっき……というか。たった今、出来上がったばかりで効果の程とかまだ謎だから。…多分、毒にはならないとは思うけど、どのくらいで効いて来るか判らないし。最悪、効かなかった場合、また改良の余地もあるって訳で……詰まる所は、云々かんぬん…んまぁ、飲んでみれば判るってもんさ!』
『だ、大丈夫なんでしょうね!? ちょっと、それ!! ハッキリして下さいよ、その辺!!』
『最善の手は、尽くしてあるって。只ね。万が一の話だよ、万が一』
『…………………、』
『……えっ、と。要は、飲んでみて様子をみろ、って…事ですよね??』
『そうゆう事っ! いやぁ〜、ニュートンは物判りがイイね。よ〜し、良い子良い子。ナデナデナデ〜』
『アンタが一番、優人を元に戻すの惜しがってんじゃないのか!! あぁ!?』
『妬くなよ〜、タタリン。チンピラみたいだぞ〜、まるで』
『喧しいわっ!! その、おニューの付け髭、消し炭にしてやろうか!?』
『何だと!? このヒョロ長茶髪メガネめ!! お前も蝋人形にしてやろうか…!! こーんやもひとりー、いーけにえになるー……』
『だぁっ!! その歌を歌うな!! 優人が必要以上に怯えるから!!』
『え? 何で??』
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……………
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