異邦人大系 読み切り版
□夕暮れの再会
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──ギュウッ☆
『ぶははっ、祢津也ちっちゃ〜っ! 腕ん中に収まるぅ〜〜、あははははっ!!!』
「…………んなっ…」
ソイツは、いきなり祢津也に抱き付いて来たかと思うと何故かそのまま、馬鹿笑いし始めた──…。
「………テメッ…」
訳も分からないまま、祢津也は怒りに拳を握る。
いきなり現れて置いて、呼び捨て…、セクハラ…、挙げ句の果てには人の気にしてる“身長”の事を……。
「ナメてんじゃねぇーぞっ、こんのクソ野郎がぁっっ!!!!」
グァッ、と唸りを上げるその拳を相手の鳩尾へと叩き込もうとした。
『ははっ、怒ったか?』
しかし、相手はそれを難なく軽々と躱す。
「──っ!!?」
正直、驚きの隠せない祢津也を余所に相手の肩から高エネルギー反応───。
《プキキキキキキキッ…》
「何、だ…っ?!」
『──だぁっ!?、プンスカ、止めっ!!!…』
急に何故かソイツも慌て出す───。
《プンッスカァー────ッッ!!!!!!》
──ズコッ…!!!!!!
「っ!!!?」
……………………
……………
………