短編集

□ねこぐう様の誕生日を祝って♪
1ページ/1ページ


ねこぐう様の誕生日を祝って♪


「あれ??沖田君、またケーキ作ってるんスか?」

台所で、生クリームを味見する総司君に、慎ちゃんが声を掛けてます。

「ええ。今日は十夢走夜さんの大切なお客様の誕生日とかで。頼まれたんです♪」

ええ。すいませんねぇ。

急ですが、時間がないので頑張ってください。

「・・・へぇ。そうなんですか。俺も何か手伝いましょうか?」

おおおお!!

慎ちゃんも手伝ってくれるんですか。

助かりますよ。マジで。

「あ、そしたら、土方さんの所へ行ってもらえます?道場の飾りつけしてますから。」

「承知したっス!!」

パタパタと立ち去る慎ちゃんを見送り、総司君は再び生クリームをつまみ食い。

・・・うまそう。

とむにも食べさせて〜〜

「ねこぐう様ってどんな方なんでしょうね〜♪」

「あの小娘がどうかしたのか?」

コーヒー片手に現れたのは大久保さんです。

「え?大久保さん、ご存じなんですか?」

「ああ。あの女子なら知っておる。」

ゆっくりと口角を上げる。

大久保さんのその表情に、総司君は察したようです。

「・・・へぇ。美人さんなんですね♪」

まじ?!

大久保さん、お会いした事があるんで?!

心なしか、総司君のボールを持つ手に気合いが入っちゃってますね。あはは。

「・・・美人が来るのか?」

おおおおっと?!武市さん、何処から現れたんですか?!

「ああ。そうみたいですよ?」

「そうか・・・準備をしなくては。」

「あれ?どこへ行かれるんです?」

廊下を歩く、武市さんがぴたりと止まり振り返る。

「風呂だ。」

何の準備ですか何の!!

でもまぁ、気合入れて隅々まで洗っちゃってください。


「買って来たぞ!!」

「ちっくと時間がかかってしもうた。」

ああ。お帰りなさい!!

高杉さん、龍馬さん。

お二人にはプレゼントを買いに行ってもらったんですよね〜。

で、良いのがありました?

「ああ!!良いのがあったぞ!!」

「苦労したんじゃよ?」

どれどれ・・・

「駄目だ。まだ見せてやらん!!」

ええええ??高杉さんのいけずぅ。

龍馬さんまでにししって笑ってるし〜。

「あいつが来るまで隠しておくからな!」

・・・え〜。

ちょっとくらい見せてくれてもいいのに〜。


ていうか、龍馬さん、ちょっとだけオモチャ見えましたけど・・・

例の、『いらっしゃいませ♪』とか言う奴。

そんなものあげるつもりじゃないですよね?


と、とりあえず、見なかったことにして・・・

道場の方へ行ってみますか。


道場の飾りつけを土方さんと以蔵にお願いしたんですけどね〜。

どんなんなったかな〜

って、ええええええええ?!

「おう。来たのか。」

土方さん、冷静に言っちゃってますけど。

コレは一体・・・・

「煩い・・・放って置け。」

うわー。以蔵めっちゃ不機嫌だぁ。

と、とりあえず、コレも見なかった事に。

リビングに戻ろう。

総司君のケーキもそろそろ出来上がるころだし。

桂さんが料理を作り始めているはずだよね〜。


「いい所に来たね。」

どうも、桂さん。レースのエプロンがめっちゃ似合ってますね。

「彼女の好きな物は何かな?」

え?

知りません。キッパリ


「そう。事前調査もせずにこんな土壇場で何かをしようとしているの?」

・・・桂さん、目が怖いし。

「だいたい君はいつも更新間際でバタバタと・・・」

うわぁ。始まっちゃったよ。お説教。

こ、此処はお願いします!!マイダーリン!!

おいしい料理を作ってね!

じゃっ!!


「また逃げたね・・・・」


そ、そういや大久保さん何処にいったのかな〜。

おーくぼさーん!!

「騒々しい。何の用だ。」

あ、和室にいらっしゃったんですか。

って・・・

何故あなたは布団を敷いているんですか。

「あの娘を迎える支度をしていた。」

だ・か・ら、何の支度ですか。

「ふん。おまえのような小娘には未だわからんで良い。」

ふんって。鼻で笑いましたね。

実年齢も知らないくせに。

小娘なんて時代はとうに・・・

おっと。口が滑るところでした。

もういいです。

大久保さんはお好きなようにお過ごしください。

それじゃ、お邪魔してすいませんでした〜。


よし。ここまで来たんだからついでに。

純也兄様は何してるんですか〜?

「入らないで。汚れるから。」

うわ。酷い。部屋にも入れてくれないんですか。

「散々、妹を虐めておいて良く言うよ。この変態。」

うわぁ。貴方にだけは変態言われたくないわ。

このシスコン変態兄貴め。

「可愛い妹を愛でて何が悪い?」

貴方の歪んた愛情には完敗です。

ところで、純也兄ちゃんは何してたんです?

「ん?デートプランを作ってた。」

誰のデートプランですか。誰の。

「え〜?当然、俺とねこちゃんのだよ。」

・・・貴方と二人きりにしたら妊娠しそうなんで、却下します。

ねこぐう様を危険には晒せません。

「それは、彼女が決める事だし?」

・・・いやいや。多分、デートはしてもらえないかと思いますよ?

「それよりさ、空のデートと水上のデート。どっちがいいと思う?」

なんですかそれは。

ヘリやクルーザーでもチャーターする気ですか?

「んー。まあそんな感じ。」

えええ?!

純也兄ちゃんの差し出した物に目が飛び出ました。

自家用操縦士と一級船舶の免許証・・・

あんた何者ですか・・・

そろそろ正体を明かしてくださいよ。

「海外生活長かったからね〜。カリフォルニアで取ったんだよ。」

そうですか・・・

どんな天変地異がおきても、小娘ちゃんだけは助かりそうですね。

「じゃ、忙しいからバイバイ。」

バン!!

あーびっくりした。

そんなに思いっきりドア閉めなくても・・・


さてさて。

最後に小娘ちゃん達の部屋でも覗いていきますか〜。

「お〜。あんたが十夢走夜?」

あはは。お初ですね。カナちゃん。

「・・・どうも。」

小娘ちゃん、いつもお世話になってます。

お二人は何をしてたんです?

「花束作ってたのよ。」

おお!!すげー可愛い!!

ねこぐう様もきっと喜ぶよ!!

「カナはフラワーアレンジメントやってるんだよ。」

へぇ。

美人で強くて、更にはそんな事までやっちゃうのかー。

「褒めすぎ〜。まあ、ホントの事だけど♪」

あはは。

そろそろ料理の準備も出来た頃だと思うし

移動しますか?


「うんうん!!桂さんの料理楽しみだね〜♪」

うんうん!!とむも楽しみ〜!!


つーことで!!


ねこぐう様 お誕生日おめでとうございます!!

今年も一年、ねこぐう様にとって素敵な1年になりますように!!



お粗末ですが、琉千彩の皆もお祝いしたくて書きました〜☆

志士達み〜んな、ねこぐう様の誕生日をお祝いしたくて、待ってますよ〜☆



[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ