過去 拍手SS

□☆はっぴーほわいとでー2013☆
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【桂小五郎】


「こういう物を女性に贈るのは初めてでね。何を選んでいいのか悩んでしまったよ。」

そう言いながら、小五郎さんは、一つの包みを差し出した。

小五郎さんから貰えるものなら、何でも嬉しいのだけれど。

今日はホワイトデー。

小五郎さんは、ちゃんと覚えてくれていたみたい。

それだけで充分嬉しいのに。

そっと包みを開くと、そこには可愛らしい巾着が入っていた。

「わあっ。すごい可愛いです!ありがとうございます!」

私は素直に喜んで、大事に胸へとしまった。

「そんな風に喜んでもらえると、私も選んだ甲斐があったよ。」

そう言いながら、再び包みを差し出された。

「・・・え?これもですか?」

「うん。貰ってもらえるだろうか。」

今度はさっきの包みよりも小さい。

そっと開けてみると、中には可愛らしい花の飾りのついたかんざしが入っていた。

「もったいないくらいです・・・」

思わず見とれてしまう程、とても可愛らしいかんざし。

再び差し出されたのは、大きな包み。

「これも。あとこれも・・・」

次々と出される包みに、目を瞬かせた。

「ええっ?・・・小五郎さん?」

相変わらず小五郎さんはにこにこしていて。

「三倍返しって言うんだってね。君からの贈り物はとても嬉しかったから。」

さ、三倍返しって・・・誰からの情報だろうか。

「こ、こんなにもらえないです。」

気持ちは嬉しい。

だけどこんなにもらってしまっては罰が当たっちゃうよ。

「貰ってくれないの?それは困ったな。」

本当に悲しそうな顔をするから、こっちまで困ってしまった。

「私の気持ちは、こんな物では表せないくらいなんだけど。」

小五郎さんに、そんな甘いセリフを言われてしまうと、自然と顔が火照ってしまう。

「・・・だけど、貰うばっかりで。私は何もできません。」

いつも優しくしてもらって。

おまけにこんなに沢山のプレゼントまでもらって。

私にできる事なんて限られているのに。

「ふふ。それじゃあ、君をくれるかい?」

「ええ?!///」

「・・・嫌?」

「嫌じゃないですけど////こ、小五郎さん、近いですっ///」

「どうして?もっと近くで君の可愛い顔を見せて?」

「な?!///小五郎さんキャラ変わってますからっ///」

抵抗もむなしく、小五郎さんの胸の中へと納まってしまう。


「愛しているよ。誰よりも。」



はっぴいほわいとでー!!
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