其の弐
□好きという気持ち
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ある日なぜか近藤さんと総悟と山崎の間で女子のような会話が始まった。
「そーいや、総悟昨日5人にコクられたんだって?」
「あぁ…みたいですねぇ記憶にねぇや」
「なんだそりゃ」
「まぁそう言うな、果たし状しかこない俺と比べたらマシなもんだ」
「いや比べものになんねーだろ、つか今どき果たし状かよ」
「あっ沖田さん実は好きな子でもいるんじゃ」
「なっなにザキのくせに生意気すぎだぜ!!」
「なんでぇええ!!」
なんとなく総悟の好きな奴は想像はつく、きっとチャイナの事だ。よく喧嘩をするところを見るが最中は凄い楽しそうにしているから。
近藤さんは志村姉、山崎はたまだかというロボットみたいな奴、フラれてる所を何度も見る。
皆異性に確りした恋愛感情を持っていることに改めて思い知らされた…。俺は……男で教師のあいつなんかに………。
「早く席付けよ!」
気付いたらチャイムはすでになっていて、気だるそうにしながら銀八が入ってきた。
目が合う。
自分の顔がみるみる赤くなるのがわかった。
嫌な汗がでる。
「どうした土方?調子わりーか?」
「え?あっ……大丈夫です、すみません」
そんな俺を総悟が不思議そうに思いながら何かに気付いた事はまだ何も知らない。