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□salvation
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それは、冬の終わりのことでした。



もう少しで春が来る…そんな時期のことでした。






「アレンくん!」

「リナリー!戻ってたんですね」



最近、何だかんだと任務ですれ違っていた彼を廊下で見つけて、緩む頬も気にせず駆け寄った。

ただ顔を見るだけで、こんなに嬉しくなっちゃうから不思議。



「…その荷物、これからまた任務?」

「ええ。でもそう遠くないんで、すぐ帰れると思います」

「そっか…気をつけて、ね」

「…」

「……アレン、くん?…Σキャッ!」



微動だにしない彼が心配になって、顔を覗きこもうとしたら、不意に引き寄せられた。

久しぶりのその体温は温かくて、じわじわと私の身体に染み渡る。


でも…何だろう…何か…?



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