任侠ヘルパー

□任侠ヘルパー
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‐タイヨウ‐


彦一達は老人介護施設、「タイヨウ」に連れてこられた。



三樹矢「タイヨウ?」


五郎「老人すけご?」


りこ「介護だよ馬鹿。」


源助「お前らにはここで働いてもらう。


ヘルパーとしてな。」


彦一「ヘルパー?」























中に入った彦一達はオーナーである園崎やヘルパー達に会った。



園崎「いやぁそれにしてもほんと助かりましたよ鷹山さん。


六人も一度にご紹介頂けて。


ねぇ、和泉くん。」


源助「こちらこそ感謝してます。


うちの各支店を任してる若き支店長達に人生経験を積ませるうえで、こちらの施設で働かせて頂けることは、打ってつけだと思いましてね。」


園崎「うちは規模は小さいですが一応デイ・サービスと訪問介護、それから入居者のベットが30床ありましてね。


介護度は大体3.2、入居の条件に関しては介護度よりも地域性と、利用者さんの経済力を重視しています。」


三樹矢「何言ってんのか全然分かんね……」


園崎「例えばうちは、身体拘束は絶対しないなどと、あくまで利用者の笑顔と自主性を大切にをモットーに、」


「安心してご家族にお預けしてもらえる施設になるよう心がけている。」


『……!』


三樹矢「あ、」


園崎「高宮さん!」


「すいません遅くなりました。」


園崎「いやいや、ご苦労様。


こちらは高宮明日香さん、うちのヘルパーで仕事ができて優秀な方なんですよ。」


「どうも。」


源助「しばらくだな。」


「……お久しぶりです、お義父様。」


和泉「……!」


園崎「お義父様?」


源助「娘、なんです、義理の。」


園崎「そうなんですか。」


和泉「研修ってことは、全員素人ってことですよね。」


五郎「おいてめぇ、何か文句でもあんのか、」


源助「んん、!」


六車「和泉さん、素人だったら何か?」


和泉「……地獄へようこそ。」


五郎「だとこら、」


晴菜「和泉さん、高宮さん!


あっ、ごめんなさいっ!」


園崎「あー丁度よかった皆さんご紹介します。


うちの新人ヘルパーさんで、美空晴菜さんです。」


晴菜「あーどうも。


豊原さんがまたお風呂で暴れちゃってるんですよ!」


五郎「喧嘩っすか?!


任せてください!」


三樹矢「豊原ぁっ!」


和泉「行こう。」


「えぇ、美空さん行きましょう。」


晴菜「はい!」






























‐風呂場‐


お風呂場で豊原さんを止めようとしていると、三樹矢と黒沢さんがきた。


豊原さんのもとに行こうとした私の腕を、三樹矢が止めた。



「何。」


三樹矢「危ないじゃん。」


「は?」


三樹矢「お前が危険な目に遭う必要ねぇって!」


「何言ってんの?


これだって私達ヘルパーの立派な仕事よ。」


五郎「こりゃ喧嘩以上だな。」


三樹矢「もー駄目、絶対無理。」


「そう思うなら今すぐ研修辞めて帰りなさい!


私はあんたとは違う、私はヘルパーなの!」



そう言って、三樹矢の腕を振り払って豊原さんのもとに行った。



「豊原さん、ズボン下ろしますよ!」


三樹矢「………」


五郎「………」


和泉「おい、お前らも突っ立ってないで手伝え!」


五郎「てめぇさっきから調子乗りやがって!」



和泉さんに掴みかかろうとした黒沢さんの顔を豊原さんが蹴り、黒沢さんは浴槽に落ちてしまった。



「はぁ、馬鹿……」







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