任侠ヘルパー

□任侠ヘルパー
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‐浜辺‐


彦一さん達と私は、お義父様に呼び出された。



『連帯責任?!』


源助「あぁ、一人でも正体バレたり、バックレたりしたら全員の連帯責任だ。


そんときは、どうなるか分かってんだろ?」


『………』


源助「とにかく、幹部の席が欲しけりゃ仕事をキッチリこなすこった。


あの施設での働き具合を見て、決めるからよ。」


三樹矢「親父、だから俺幹部とかそんなんいいから、」


六車「働きぶりで決めるって、何をどうすれば評価が上がるんですか。」


源助「それは、自分で考えろ。」


『………』


源助「明日香にはこいつらの監視役をしてもらう。


こいつらだけじゃ、何かと心配だからよ。


明日香、頼んだぞ?」


「はい、お義父様。」


源助「あぁそれとな、所長とはもう話はついんてんだが、明日香にはこいつらが住んでる宿舎に住んでもらう。」


「……え、」


源助「監視役として、常にこいつらの近くにいてもらわねぇとな。」


「……承知しました、お義父様。」




























帰り道、みんなの後ろを義父と歩く。



源助「……何か不満でもあんのか?」


「……え?」


源助「あいつらの中の誰かが幹部になるのが嫌か?」


「……別に、そうじゃありません。


ただ、どうして彼らなんですか?」


源助「……?」


「彼らより幹部に相応しい人間はたくさんいます。


なのになぜ彼らなんですか。」


源助「……お前は、ほんとに極道が嫌いなんだな。」


「………」


源助「そんな顔すんな。


俺があいつらを選んだ理由が、お前にもいつか分かるさ。


それまであいつらのこと頼んだぞ?」


「お義父様……」


源助「な?」


「はい、お義父様。」



義父の笑顔があまりにも優しくて、そう返事をするしかなかった。







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