任侠ヘルパー

□任侠ヘルパー
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彦一さんと一緒に出かけてから数日、本村さんの様子がおかしいように思えた。


ご飯も全然食べていない。



ヘルパー「和泉さん……」


和泉「全然食べてないな本村さん。」


晴菜「リハビリも休むって言ってました。


心配ですよあんなに元気だったのに。」


彦一「……干からびやがって。」


りこ「………」


三樹矢「りこちゃん。


今日の昼飯なんだけどさ……、」


りこ「………」


三樹矢「何、まだ怒ってんの?」


りこ「………」


「………」



りこさんといるときの三樹矢が、遠く感じた。








































晴菜が廊下で転んでいる本村を発見した。



晴菜「本村さん!


大丈夫ですか、本村さん大丈夫ですか?」


「美空さん?


本村さん、大丈夫ですか?!」


晴菜「高宮さん……」



見ると本村さんはお漏らしをしていた。



晴菜「……!」


本村「雑巾、持ってきてくれ。」


晴菜「大丈夫ですよ、私やりますから、ねっ。


あ、りこさん、本村さんの着替えお願いします。」


りこ「分かった。」


本村「いい、自分でやる!」


晴菜「本村さん、私達はヘルパーです。


皆さんのお手伝いをするためにいるんですからね。


足も不自由なんだし、お年なんですから、こんなこと恥ずかしいことじゃないんですよ。」


本村「こんなことは、こんなことは、恥ずかしくない……」


晴菜「………」


「本村さん……」


りこ「……さ、部屋行こう。」


「行きましょう。」






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