任侠ヘルパー

□任侠ヘルパー
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‐タイヨウ‐


二週間前に入居してきた風間寛さんのセクハラに私達は頭を抱えていた。


女性入居者への夜這いも四回と、問題だ。



和泉「入居して二週間で夜這い四回。


女性ヘルパーや利用者さんへのセクハラもどんどんエスカレートしてます。」


園崎「でもまぁ夜這いと言っても全部未遂だからねぇ。」


和泉「最初の二回は相手の方がしっかりしてたから悲鳴をあげて事なきを得たんじゃないですか。」


浩美「まぁねぇ、元気なのはいいことなんだけど。」



和泉さん逹の会話を聞きながら広間に入ると、風間さんがまたセクハラをしていた。



りこ「くそじじい!


さっきから何回触ってんだよ!」


風間「そんな苛々しないで。


あ、ひょっとして、今日はあの日かな?」


りこ「この野郎!」


晴菜「りこさん!


ねっ、落ち着きましょう!」


風間「おっ、びょ〜ん。」



風間さんが、美空さんにセクハラをした。



晴菜「ちょっと!」


五郎「てめぇじじい何しやがんだ!


俺の晴菜ちゃんに!」


「黒沢さん、!」



黒沢さんを止めようとしたら、風間さんに胸を触られてしまった。



「きゃっ!」


三樹矢「くそじじいこら何明日香に触ってんだよ!」


りこ「てめぇこの野郎!


私の明日香に気安く触ってんじゃねぇ!」


「り、りこさん、(汗)」


三樹矢「てか、りこちゃんの明日香じゃねぇから!」


りこ「うっせぇんだよ!」


「りこさん、三樹矢、!」


風間「恋をしろ恋を!


恋をすると人生薔薇色だアウォー!」



そう言ってまたほかの人にセクハラを開始した風間さん。



二本橋「厄介ですね、風間さん。


認知症でもないのに。」


六車「あぁいうのを色ぼけって言うんでしょ。」


二本橋「うん……、うまいですね。」


「………」



和泉「とにかく、これ以上他の利用者さんに迷惑をかけるようなら、ここを出てってもらいますから。」


園崎「私からも個人的に言っといたほうがいいのかな?」


和泉「明日から入居させる方も女性なんですよ。


ご家族もちょっと神経質そうな方でしたし。」



「………」



はぁ……






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