任侠ヘルパー
□任侠ヘルパー
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明け方に、利用者さんが亡くなった。
亡くなった利用者さんが葬儀屋さんに連れて行かれる姿に、胸が痛む。
りこ「家族もこねぇで、赤の他人に囲まれてそれで終わりかよ。」
二本橋「捨てられたみたいで、虚しいっすね……」
「……赤の、他人なんかじゃありません。」
りこ「……あ?」
「ここにいる人達はみんな、家族です。
捨てられた、なんて、言わないでください。」
『………』
「……少なくとも、私にとってここにいる人は、家族同然ですから。」
『………』
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