任侠ヘルパー
□任侠ヘルパー
2ページ/6ページ
‐タイヨウ‐
みんなに、彦一さん逹の正体がバレてしまった。
事務室にきて、あの日のみんなの写真、それから介護施設タイヨウには、暴力団構成員がいると書かれた紙が置いてあった。
弥生「どういう目的でここに?」
りこ「言う必要ねぇな。」
弥生「所長、あなたはこのことを?」
園崎「いえ、あの、私は全く、はい、」
和泉「彼らはヘルパーとして真面目に働いていただけです。
他意はありません。」
二本橋「和泉さん……」
ヘルパー「ヤクザですよ和泉さん。」
ヘルパー「庇う必要、ないって。」
和泉「俺もこいつらと同じだ。」
そう言って、和泉さんは腕の刺青を見せた。
「和泉さん、!」
園崎「和泉くん、それ、」
弥生「とんでもない施設ですねここは。」
和泉「極道がヘルパーやってちゃいけないんですか?」
弥生「事件や事故を起こされては困りますから。」
「待ってください!
彼らはヘルパーとして真面目に働いていました。
和泉さんだって、彼らと同じでずっと真面目に。」
弥生「庇う必要はありません。」
「みんなのことを悪く言うなら、私だって、」
りこ「おい!」
「……りこさ、」
りこ「余計なこと言うな。」
「でも、」
りこ「言うな。」
「……、」
弥生「彼女も、何かあるんですか?」
りこ「ねぇよ。」
和泉「彼女はただのヘルパーです。
俺達とは何の関係もない。」
弥生「そうですか。
とにかく、こういった写真が本社にまで送られてきた以上、事態が悪化する前に対処せざるを得ません。
所長、本日をもって、わが社はこちらとのフランチャイズ契約を解除します。」
園崎「そんな……」
『………』
「……っ、」
バレたっ……
.