任侠ヘルパー

□任侠ヘルパー
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タイヨウの前にマスコミがいたり、電話がかかってきたりして、みんな大変な思いをしている。


利用者さん逹にも私達が極道であることが分かり怖がられてしまった。


ヘルパーも足りなくなってしまい、私達の分もと一人で動き回っている美空さんも、ストレスが溜まっているようだ。


何とかして、美空さんの負担を減らしたい。


でも、私達に何ができるの?


頑張るって、決めたのに……


そんなとき、菅原さんがコンロを勝手に使っていたのを、美空さんが怒っていた。



晴菜「勝手に使っちゃ駄目だって言ってるじゃないですか!」


菅原「ごめんなさい……!」


晴菜「何回も言ってるのに何で言うこと聞けないんですか!」


菅原「ごめんなさいっ……」


「美空さん!」


五郎「ちょっと晴菜ちゃん!


どうしたの?」


晴菜「……!」



五郎さんの声で我に返った美空さんは、その場に泣き崩れてしまった。



五郎「大丈夫?」


晴菜「全部、全部あなた逹が悪いんじゃないですか!」


五郎「……、」


「……っ、」



私は、泣き崩れた美空さんを抱きしめた。



「ごめんっ……


ごめん、ごめんっ……」



晴菜「……っ、」


「ごめんっ……」



ごめんね、美空さん……


ごめんね、利用者さん……


ごめんなさい、みんな……



































‐夜(宿舎)‐


荷物をまとめた六車さんが部屋から出てきた。



五郎「やっぱりてめぇがリタイア第一号かよ。」


六車「辞めるのも残るのも、もう自由でしょ。


これ以上いても、タイヨウにとってマイナスにしかなりませんよ。」



そう言って、六車さんは宿舎を出て行った。



「……タイヨウにとってマイナス……」


『………』


「……っ、」





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