GS:葉月/姫条/他

□たなばたさらさら
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「忘れたか?」

 そうして、私の指にはめたクローバーの指輪に口付けた。

 忘れるわけがない。
 それは、卒業式に告白してくれたのと同じだから。

――ふたりはいつまでも離れることはありませんでした。

「永遠に?」
「永遠に」

 どんなことがあっても、もう離れ離れになるよりは二人でいるほうがずっと良いと知っていたから。

「春霞、結婚しよう」

 もう二度と離れないように。

 もう二度と離さないように。

 私の答えはもちろん、決まっている。



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