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□冬の日
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「へくしっ!」
「おいおい、タカヤ大丈夫か〜?」

12月。寒さは日に日に増し、さすがに野球馬鹿の俺達にも厳しいものだった。まだ冬休みの今日も、朝から夜まで練習をし、気づいたら俺は風邪をひいていた。

だから今日は寝てなさいって言ったのにーと言う母親を思い浮かべながら帰る準備をする。

「じゃあな〜また明日」
「さようなら」

先輩達に軽く頭を下げ、挨拶しながら駐輪場に向かう。

「おいこらタカヤ、送るつったろ!」
…この先輩と。
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