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□未来から来ました
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こんにちは、阿部隆也です。
最近俺は武蔵野へ行った元希さんに勉強を教えてもらってます。今も元希さんちに勉強道具持って向かってます。
…俺もとうとう受験生だから。
でもあの元希さんに教えてもらうほど馬鹿じゃないです。
…でも、まあ、その…悪い気はしません。おっと、ケータイ鳴ってる。
「もしもし」
「タカヤ!悪い、その…今日」
「用事でもできたんですか?別に良いですよ。」
ガシャン!ガシャン!
な、なんだ?ケータイの向こう側で物が倒れるような音がしてる。
しばらく待ってからまた話しかける。
「だ、大丈夫ですか?」
「タカヤ!?」
「え、はい」
ん?元希さんの声…には間違いないけど。なんか…さっきより低いような。
「やっぱり今日来いよ!」
しかもテンションなぜか高いし。
「良いんですか?」
「あーなんか勘違いしてたみたいだわ。だから今日な、今からな!」
やっぱり大人っぽい声になってる気がする。
「あの、はる…」
ピーピーピー
あ、切られた。