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□ハッピーバレンタイン
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今日は聖戦だ！
意気揚々とラーダカスタムに乗り込み、助手席に座るであろう相棒を車を温めながら待つ。
そしたらその相棒が窓ガラスを叩くので開けてやった。
窓越し？
それもボリスらしくていいかも。
妄想に耽りながら待ったボリスの言葉は
普段と何も変わらなかった。
「コーヒー買ってくっか？」
「えっ、あ…チョコ…じゃなくてコーヒーね…
うん、よろしく…」
「おう」
焦らすなよボリス！
今日はバレンタインだろ!?
コーヒー以外に俺にくれるものあるじゃないか、ねぇ！
ツンデレだけど！
ボリスツンデレだけど！
今日くらいデレたっていいじゃない！
デレボリス…可愛いだろうなぁ…
「…何ニヤニヤしてんの気色悪い」
「えっ、はっ、ボリス！」
「コーヒー」
「あ、どうも…」
深く被った帽子の下から俺の顔を見つめてくる。
来るか？ついに来るか!?
「お前なんかいつも以上に変じゃね？」
…………。
ツンデレかつ鈍感ボリスは
まさか今日が何の日か知らないのか…？
「そんなことないよ！
でもアレかも。
今日はあの日だからさぁ〜」
「え？生理？」
「んな訳あるか！」
どうかしてる！
なんであの日＝生理なんだ！
馬鹿か！馬鹿だな！
でもそんなボリスも可愛いよね、
ツンデレ鈍感天然って俺の守備範囲
ってゆーかボリス自身がストライクゾーンだな。
「だからニヤニヤしてんじゃねぇよ」
缶コーヒーの角で頭叩かれた。
意外と痛いんだから、それ！
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