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□そして私はまた恋をする、
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「ブンちゃん、」

名前を呼べば、少し癖のある赤毛の彼が振り返る。
この人は最近できたあたしの彼氏。あたしの一個上の先輩でもある。

そんなブン太とあたしは、ただいま授業をさぼって屋上にてお昼寝中。
だってこうでもしないとあんまりブン太と一緒にいられないんだもん。


「なんだよ」

「よく食べるね」

頬いっぱい膨らませ、尚もじゃがりこを詰め込もうとしているブンちゃんにあたしは言った。

「…喧嘩売ってんのかよ」

「や、そうじゃなくて…」

なんだか、こうしているとブンちゃんの方が年下みたいに思えてくる。
でもまあ、そんなブンちゃんだから私も好きになったんだろうし、気兼ねなく話せるんだけどね。

「なんか可愛いなって。」

「、は?」

あたしが言葉の続きを言えば、ブンちゃんは目を丸くして、今まさに詰め込もうと持っていたじゃがりこを落とした。


「だから可愛いなって」

「…、」


ブンちゃんは、口に入っていたお菓子を全部飲み込むと、微妙な表情であたしを見て


「俺、おとこ」

「わかってるよ」

複雑な顔をするブンちゃんに、それでも可愛いの、とあたしは心地好い風に目をつむる。

と、




不意に、




キ ス



「…だから言っただろぃ」

(男だって。)

君は真っ赤な私に囁いた。

「わかってるよ、」


なんて私は強がって見せたけれど、背中に腕が回される感覚に、「ああ、やっぱり男の子なんだな」なんて思ったり。




そしてあたしはまた恋をする。




THANKS NAO!


080223







【奈緒より】

兎羽さまにいただいた、ブン太夢です!
兎羽さまの文章は柔らかい感じがして、とても安心します(^^)

リクを快く受けてくださり、嬉しかったです。

素敵な夢、奈緒の宝物です(^ω^)

本当に有り難うございました!


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