すばらしきこのせかい

□シキの願い
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あ、居た。

なんか、あの女死神に話しかけてるし。

「はあ!? だからなんだってのよ!」

シキの奴、お祈りでもするみたいに手を合わせてる。

「だからぁ、タイマーをこのニャンタンの手に付けて欲しいの。お願い!」

「そんなこと知らないわよ。私たち死神にはそんな権限ないし、第一能力だって。」

「じゃあ、偉い人にかけあって。」

「あんたバカ? なんで私があんたのためにそんなことしなくちゃなんないわけ?」

「ええー!? お願いーお願いしますー! きれいなお姉さーん。」

こいつは…もう…

「おいっ! シキ!」

「あ、ネク。」

「『あ、ネク。』じゃないだろ! お前がどっか行ったせいで、やられるとこだったんだぞ!」

「ネクも一緒に頼んでよ。ニャンタンの左手貸してあげるから。」

無視かよっ!!

死神もあきれてるし。

当然だけど。

「ねー、お願いー、お願いしますー。ラーメンおごるからー。ねー、ねーってばー。」

あ、怒ってるぞ。あの死神。

「………」

「ねー、ねー、ねー、ねーってばー!」

シキ、そのくらいでやめないと、やられるぞ。

「ねー、ねー。」

「(怒)…後たったの2回でしょうがっ!! 我慢しなさいっ! 大体今日のミッションはどうしたのよっ! くだらないこと言ってないで、さっさとミッション終わらせに行きなさいっ!!」

「…はーい…」

ピシッと指差されて、やっと諦めたか…いや、怖かったから引いただけかも…?



とにかく、やっとミッションに集中できる。

今日のところは、あの死神に感謝だな。






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