すばらしきこのせかい
□怪しい店員の独り語り3連
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第二の店員
三木マコトの場合
最近、困った客がいる。
いや、悪い人じゃないんだ。
可愛い子で、よく来てくれる常連さんで、まあ、言ってみれば『上得意さん』?
何に困っているかと言うと、その子、ネク君っていうんだけど、どうやら僕目当てで店に来てるみたいなんだよね。
困るな〜。
だって、そうでしょう?
僕目当てのお客は、他にもたーくさんいるんですよ。
いくら上得意だからって、あんまりヒイキするのも、ね。
でも、僕も甘いんだよな。
なぜかあのネク君に笑いかけられると、ついついサービスしちゃうんだよ。
いや、マジ、可愛いんだって。
正直に言うと、ネク君が来てくれるの楽しみにしてる部分もあるんです。
だって、好かれてるってやっぱり心動かされるでしょう?
だから、いいよね?
ちょっとくらいヒイキしても。
あ、ネク君だ♪
今日はとっておきの「シコシコ麺」で最高なラーメンを出してあげよう♪