すばらしきこのせかい
□コンタクトとメガネ
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(ギャグ・エンディング後・アナザーデイプレイ後推奨)
コンタクト
と
メガネ
「そういえばシキってさ」
いつもどおり4人で渋谷を歩いているとき、突然ネクが言った。
「なんでメガネなんだ?」
ぴた、とみんなの足が止まる。
「そうだよな」とビイト。
「そういえばね」とライム。
「え…なんでって…何?」
「だからs「コンタクトにしないの?」
ネクが言いたかったことを、ライムが遮って聞いた。
なんだかわざとな気がしたが、ネクは いや、よくあることだ、と自分を納得させる。
「コンタクト…?」
「シキなら多分「コンタクトのほうがシキちゃんは似合うよ」
再び遮られる。
ちくしょう、言いたかったセリフなのにとか思いながらも、よくあることだし と片付ける。
そんなネクの方をちらりと見て、黒い笑みを浮かべたライムを 我が妹ながら恐ろしいやつだな、とビイトは見ていた。
「エリにも言われたんだけど…でも、コンタクトってなんか怖くて…。目の健康とか気になっちゃうし」
「それならア〇ュビューなんてどう?」
ライムがにっこりと微笑む。
「ア〇ュビュー?」
「うん。使い捨てだから安心だよ。眼科医の指示によるけど最長一週間使えてね、つけたまま寝ることも出来るんだよ」
(CMか!?)
ネクが突っ込みをいれる。ただし心の中で。
そのあたりは変わっていないらしい。
「もっと長く使いたいなら『2ウィークア〇ュビュー』とか『ア〇ュビューアドバンス』なら2週間使えるし、長く使うのが不安なら『ワンデーア〇ュビュー』がいいよ。こっちは一日交換で清潔に使えるから…───」
ぺらぺらと話すライムに、ビイトが話し掛ける。
「ライム詳しいな。ライムもコンタクトだったか?」
「お兄ちゃん、ちょっと黙っててね。商売の邪魔。」
「商売!?」
驚くネクを見て、「ふふふ、ネク君変な顔」と笑うライム。
「今のヨシュア?ヨシュアだよなライム!」
「あぁ、もういいや。ボク疲れるの嫌いなんだよね」
「ヨシュアだろ。てかお前ヨシュアだろ。」
「もう、何言ってるのダークブラウン。ボクはピンクだって言ったじゃない」
「だからブラウンは茶色だ!つか混ざってるから!」
「色のことかい?やだなぁネク君、こげ茶とピンクなんて混ぜたらとんでもない色になっちゃうよ?」
「違うッ!てゆーかお前セリフが完全にヨシュアだぞ?ライムはどこいったんだよ!」
「何ィ!?ライム迷子か!?ライムゥゥウ!!!!」
「…あのさ、盛り上がってる所悪いんだけど……」
完全に置いていかれていたシキが口を開く。
「話戻していい?戻していいよね?じゃなきゃ私エリとしか会わないから」
「脅し?それ脅しかシキ?」
「ゼタうるさいよネク君」
「ライム…いいかげんにしろよ……」
「ライムゥゥ!どこだ!!」
「ゼタうるさいよビイト」
「シキまで!?」
話を戻す。
「あのね、私がコンタクトにしないのはもっと根本的な理由があるの」
「根本的な理由?」
「何それ」
「ミツキちゃん(虎西サン)にメガネっ娘の座を奪われたくないから。」
…………。
始めに口を開いたのはビイトだった。
「何ィ!?お前あの女とダチだったのか!?」
「いや、お兄ちゃんツッコミ所違うし」
「…あのな、シキ。お前はそーゆーメガネより…」
「ネク君メガネにこだわりがあるの?メガネっ娘萌え?」
「ヘッドフォンお前オタクか!?」
「イタイオタク疑惑は本当だったんだね」
「尾藤兄妹うるさい!」
「あ、分かった。ネクはピンクブチのメガネ萌えでしょ」
「オタクじゃないッ」
「たしか持ってたよね、タイムが表示されるピンクのメガネ」
「ピンクはボクだよ」
「だからお前はライムだから!ブラックだから!!」
「ネク…早くピンクのメガネちょうだい…?あと三秒で出さなかったら…」
「いや、あの…あれは、ヨシュアが持ってったから今手元には…」
「ネク腐男子!?ヨシュアにピンクメガネかけて萌えてたの!?」
「違うから!!誤解するな!」
「だから5つ買っとけっつっただろヘッドフォン!」
「聞いてねぇよ!なんで5つだよ!全員でかけるのか!?つかもうヘッドフォンつけてねぇよ!」
「そういえばネクの髪の毛ってヘッドフォンの跡がついてるよね」
「皆様、右手にご覧になりますのがヘッドフォンの跡地です」
「城か!?城跡か!?」
「ちなみに城跡の地図記号って←こんなだよね」
「あっ、こうすればヘッドフォンになる!! 」
「じゃあネク君を地図上で表すときはだね」
「うおぉ、分かりやすい!バカの俺でもわかるぜ!」
「……もう、いい。」
コンタクトはどうなったんだ。
メガネはどうなったんだ。
ア○ュビューにこだわり過ぎだライム。
アナザーデイ混じってるよ…