すばらしきこのせかい

□宵待ち草
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 しっかり飲み込んだ後で良かった。

 さっきより盛大に吹き出すところだった。



「そ、そんなこと確かめる為にマフィン出したのかよっ!」

「何で嘘ついた?」

 率直に聞かれ、たじろぐ。

「そ、それは…」

「ん?」

「…ガキだって…笑われそうだから…。」

 少し顔をそむけて答えた。

 すると、耳に入ってきた言葉は。

「ああ、ガキだな。」

 ムッとして振り返り、オレは口を尖らせた。

「やっぱり。」

 ハネコマさんはずっと勝ち誇ったような笑みを浮かべていて、…オレは拗ねたようにそれを見返して。



「ちげーよ。」

「え?」
 何が?

「毎日来てた事じゃなくて、そーやって嘘ついてカッコつけたがるトコがガキだって言ってんだ。」



 即、その通りだと思ってしまったから、言い返す言葉もない。



 恥ずかしくて視線を落とすと、視界にハネコマさんの手が入ってきた。

 その手は、オレの頬に当てられて…。



「まんま、正直に言やあいい。」

 ハネコマさんの言葉に導かれ、オレは口を開いた。



 ドキドキと鼓動が高鳴る。



「オレ…」

「ん?」

「オレ…ハネコマさんに…会いたかった…。だから…毎日…ここで待ってた…。」

「そうか。」



 その時の、この上なく優しい笑顔は、オレの胸に焼き付いて離れない。

 その手のぬくもりも。








きゃー! ごめんなさいっ!
ネク君、羽狛さんにべた惚れです。

羽狛さんはおじさんなので、受け付けない方もいるとは思いますが。

なぜ私が羽音推奨かと言いますと、
アナザーデイでのネク君の羽狛さんに対する惚れっぷりがすごかったのと、
そのネク君に対して羽狛さんが言ったセリフがあまりにも怪しかったからです。
これは二人をくっつけてあげなくては、と。
byつきしろ


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