ガンダム00

□ティエ×刹
2ページ/6ページ


(ティエ刹/甘(味覚的に)/閑静(な住宅街/違)/梨音様キリリク)



「じゃあ二人とも、ケーキでも食べて待ってて。」

そう言い、アレルヤはショートケーキが二つ乗った皿を机に置いた。



cake.



部屋に流れる沈黙。今ここに、場を明るくしようとするロックオンはいない。
ティエリアと刹那、二人だけ。

初めはこの部屋で作戦行動の打ち合わせをする予定だったのだが、ロックオンとアレルヤは買い出しがあるとかで出て行ってしまった。
残ったのはショートケーキ。
ただ、二人はショートケーキを喜ぶような性格ではない。暇だからと言って機嫌が悪くなるような神経も持っていない。
それ故、先ほどから黙ってロックオン達の帰りを待つのみだった。

刹那の視線がケーキに留まる。

もし、このまま食べなかったら。

なんとなくそんな事を考えた。

ロックオンに何か言われるだろうか。「我慢しなくていいんだぞ〜?」とか。言いそうだ。
アレルヤもきっと残念そうに「あ、食べなかったんだね」とか言って笑うんだろう。遠回しに食べて欲しかったと言わんばかりに。

考えながら、少し、それは面倒だ、と思う。

刹那は立ち上がり、机の前に来てケーキを見下ろした。

「フォークがない。」

そう言ったのはティエリアだった。
確かに、机の上にもケーキの横にもフォークらしきものは見当たらない。アレルヤが忘れたんだろう。
教えてくれたティエリアには何も言わず、刹那はケーキを手でつかんだ。
ティエリアはそんな彼を一瞥し、また視線をどこかへ移した。





次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ