ガンダムSEED,DESTINY
□大晦日
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ステラが首をかしげた。
「おとしだま?」
「お正月に貰う、トクベツなお小遣いのことよ。」
フレイが人差し指を立てて説明する。
「家庭事情にもよるけど、すごいとこだと何軒か親戚回りするだけで十万とか貰えるらしいわよ?」
「マジで!? 十万!?」
驚くアウル。
「基本的に、大人はお正月に子供に出くわすと、お年玉をあげなくちゃいけない筈だから、私たちの場合、まず、アズラエルさんでしょ? ナタルさんでしょ? ムウさんとか、マリューさんにも会えば貰えるだろうし…。あ、カガリのところ行けば、大人がいっぱい居そうよね。」
「わー、すげー、いくら集まるかなー。」
フレイの説明に、夢を膨らますアウル。
不安になったナタルが口を開く。
「…い…言っておくが、皆に渡そうと思うと、ホントに少しずつしかあげられないからな?」
「ボクは、それなりの額を用意してますよ? いらないんですか? ラウリィ。」
アズラエルの言葉に足を止めたラウリィは、究極の選択に頭を悩ませて居た。
「こ、小遣い…で、でも…」
シティエが駆け寄る。
「ラウリィ! 今日だけだよ? 今日それ着てるだけで、お小遣いが手に入るんだよ?」
「そ、そうだけど……」
「大丈夫だよ! 私たちに紛れてれば、問題ないって。」
「う、う〜ん…。」
「よし、決まりっ! 行こっ! 初詣行こっ!」
やっと皆で出かけることになった。
そしてその後。
フレイ率いる“お年玉集め隊”が、そこここに出没したのは言うまでもない。
時期モノということで、フリーです。
if storyテイストで、オリキャラ入ってますが、良かったら持ってって下さい。
byつきしろ