料理人と体力馬鹿

□喧嘩するほど仲が良い〜夜の二人〜
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チョッパーのやつ、本当に俺らの仲を気にしてたんだな。
そりゃ、あんだけ喧嘩してたら心配もするわな。
少し自重するか。

「チョッパーのやつ、まだ居やがったのか。」
「俺がゾロと喧嘩ばっかするから、心配してたんだよ。で、あんま蹴るなって怒られた。喧嘩もするなってな。」
「そか。」

ゾロが入ってきて、俺の隣に座った。
二人きりの時は、何時もこうだ。
まぁ、昼間よりは喧嘩しないし…素直にもなれる。

「サンジ、顔赤いぞ。熱でもあんのか?」
「熱はない。あのな、チョッパーに聞かれたんだよ。なんで、ゾロにはレディー達みたいに別皿があるんだって。でな、サンジはゾロが嫌いだから喧嘩すんだろ?なのに何でだ?ってな。」
「で、お前はなんて答えたんだよ。」
「他の奴には言うなって前置きしてから、俺はゾロのこと尊敬してるし信頼してるって。でも、何か言い合ってねぇと落ち着かないし、遣り合ってねぇと調子狂うって。」
「そか。」
「チョッパーはあいつ見掛けに寄らず勘がいいな。本当はゾロの事好きなのか?だと///。」
「意味が違うだろ?あいつの言うのわよ。」
「あぁ。だから、その好きじゃねぇって言っといた///。そりゃ言えねぇなってチョッパーも顔赤くしてた。」
「なら、チョッパーは知ってんだな。俺らのこと。」
「あぁ。」

そう言ったきり、しばらく沈黙が続いた。
でも、いやな沈黙じゃねんだ。
心地良い、沈黙…。

「なぁ?サンジ。」
「うん?」
「小腹が減った。何か簡単なもんで良いから、作ってくれ。」
「良いぜ。あっ、そうだ。料理用にって取っといた白ワインがあんだが、それでも良かったら空けてやろうか?」
「良いんかよ?料理に使うんだろ?」
「思ったより島に早く着きそうだし、料理に使うのは4本ストックしてある。そのうちの1本なら空けても平気だ。」
「さっきはねぇって言ったのに、何で今は空ける気になったんだ?」
「だってよ、飯のときは一緒に呑めねぇじゃん。」
「俺と二人で呑む為に言わなかったのか?」
「そぉだよ。悪ぃか///。」
「お前、ほんっと可愛いことするよな/微笑。」
「なっ!///。」
「まぁ、俺も一人で呑むより、サンジと呑む方が好きだからいいけどよ。」
「そぉかい///。んじゃ、つまみでも作ってやるよ。」
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