新テニスの王子様
□始まり
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「待たせたな、鈴奈」
「いや、そんな事ないけど」
「やっぱりくろべぇにそっくりだなぁ」
髪の長い長身の男の人が下を向いている私の顔を覗いてきた。
「やめなさい」
「えー…」
「この人は齋藤至。U-17の精神(メンタル)コーチだ」
「よろしくね。鈴奈ちゃん♪」
「よろしくお願いします…」
「では、行くぞ」
叔父さんが運転し、齋藤さんが助手席に
私は後ろの席に乗り込んだ。
三人で合宿や思い出話をしていたら
いつの間にか着いていた。
「ここが合宿所か…」
「俺が案内するよ」
「お願いします」
「部屋に連れていけ」
「わかってるよ、くろべぇ」
齋藤コーチに私の部屋300号室に連れてきてもらった
その部屋は大きなベットが置いてあり、
冷蔵庫、コンロ、シャワールーム、トイレ、クローゼット、テレビなど生活に必要な物はあった。
とても綺麗な部屋。
「はあ」
ため息をつく。
今からどうしようか…
練習は明日からって言ってたし、
どこでも行っていいと言う許可も出ていた。
「とりあえず、見て回ろうかな…」
合宿所を探検することに決めた私は
自分の部屋を出た