テニスの王子様

□なんでだよ!
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お前と会ったとき、こんな約束したよな

「バネさぁーん」

「またか!やめろ!」

いじめられるダビデを助ける。
半泣きのダビデを慰める。

「なんでそんなにいじめられるんだよ…
ダビデ」

「わかんない…」

この言葉を、ただいじめる奴等の問題ととらえた俺が馬鹿だったよ

俺は、いじめる奴等にむかついてきて
どんな理由でいじめてんのか聞きに行った。

「おい」

「あ?」

「なんでダビデいじめんだよ」

「お前の悪口言ったから、あいつが怒ってきて」

あぁ、そんな理由か…

「わかった。」

俺は、ダビデのところに走った。

アイツが俺の事を守ってくれてる。

人見知りなアイツが…

陰で支えててくれた

それが何よりも嬉しくて、涙を流しながらとにかく走った

「ダビデ!」

「なんすか?バネさん」

痛々しいキズだらけのダビデ。
本当に馬鹿なやつだ…

「っ!?バ、バネさん!?」

「このままでいてくれ」

俺は、ダビデに抱きつきながら言う。

「…ダビデ」

「ん?何バネさん?」

「…もう一人ですべて背負うな。
俺のためになんでもしようとするな。」

「っ!?…うん」


こんな事言ってたよな…
「バネさん?」

「なんだ?」

「いや、なんでもないっす。」

「なんだよ…」

「なんだよ…男だよ…ぷ」

「……………………分かりにくいんだよ!このダビデが!!」

「ぐはっ」

今はこんなお笑いみたいな事やってて、
しあわせだって思う。

俺はダビデを守りたいんだよ…

だから、お前は気楽に駄洒落でも言って、
それでダビデがしあわせなら
俺はなんだってする

今はお前を守りたい…

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