story
□星の降る日に
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あの日、吹いた風が
すべてを持って行った
気づくと私は
雑踏の中に一人
寂しいなんて言えない
だって私は
人混みに立ってるから
でも きっと誰も
私のこと見てないね
ここで注目されたけりゃ
不審者にでも
なるがいい
そんな勇気のない私
結局こんなとこに立ってるだけ
焦ったって仕方ない
風を恨むのも面倒だと
すべてを持って行った風は
私の転機になった
すべてが私の人生になる
風が私を豊かにするのよ
すべてを持って行った風は
私の転機になった
私は風を待って生きるの?
生きているから風が吹くの?
私が生きている訳は
生きることが風だから?