novelD

□夢のような現実
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初めて見た時、俺は天使を見たのかと思った


けど実際相手は天使のような笑顔で……


だからもっと近くにいたいと思ったんさ……






【夢のような現実】






遊び過ぎて終電にようやく乗れた俺は帰りにコンビニに寄った。メシを作るのは面倒だし、何より材料がないからさ。

近くのコンビニは深夜のせいか人も疎ら。いつも買う飲み物(流石に酒はもう要らない)とパンを取りレジへ。俺の前の男が会計しているから早く終わらないか携帯を見ながら待つ。そしてようやく俺の番になった時……


「お待たせしました」

「………」

少し高い声と共に視界に入ってきた……真っ白な髪


そして……天使のような笑顔……



カシャーン

「……へ?」

「なっ、だ、大丈夫ですか?」

目の前の天使が慌ててる。何でだろ…そう思って天使を見てたら、俺の足元に来て……

「…!なぁあ?!携帯!」

天使に続いて俺もしゃがみこむ。そして携帯を見れば特に壊れてはなくてホッとした。すると天使もさっきの笑顔を取り戻し俺を笑いかける。

「よかったです。大丈夫ですか?」

「えっ、あ、全然平気さ」

笑って誤魔化す俺に天使は笑っていた。



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