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□おさななじみ
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いや、まあ……本当に反省さね。
「……ん、アレンには俺の事よくわかってくれて嬉しいさ」
「………なんですか、それ」
俺の言葉が勘に触ったのかアレンはムッとしていた。
「……いつから貴方の隣にいると思っているのですか……貴方の好きな食べ物も好きな事も……貴方の好みも全部わかってますよ」
一気にまくし立てアレンは、はぁ…とため息をつく。
「……ですから……僕には話して下さい…」
シュンとして泣きそうなアレンに俺の勝手さが思い知らされる。自分勝手だとも……ごめんなアレン。もう隠さないからさ……
そっと立ち上がり、俺は椅子ごとアレンを抱き締めた。アレンはびっくりしているが俺はそのままで話をする。
「…ごめんなアレン…」
「……」
「もう、隠し事しないからさ……」
「………はい……」
泣きそうなアレンに少しだけ笑顔が戻った。やっぱりアレンには笑顔が一番さ!
「で、いま何を考えていたのですか?」
「へ?ああ、アレンは将来俺の奥さんになるんだろうなぁ…って思ってたんさ」
「っ!」
フリフリレースのエプロンを着て……は言わないけど。でも最終的にはアレンは俺の奥さんっていうのが結論だし……間違ってないさ、うん。
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