novelD
□おさななじみ
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「はは、なんかおかしきさね、俺たち」
「本当ですね。いつもと変わらないのに…」
そう、何も変わらない俺たち。でもそれがたまには居心地いいもんさ……
「じゃ、行くさ。リナリーたちが待ってるだろうし」
「そうですね。神田なんかきっと木刀持ってイライラしてますよ」
「うへ……想像しちまったさ……じゃ、急ぐさ」
「はい」
手を取り合い二人で走る。もうすぐ春が来ようとしている冬の朝……繋いだ手は何よりも温かかった……
幼なじみから恋人へ変わったけど、俺たちは何も変わっていない。
いつまでも一緒にいるんさ……
そう、これからもずっと……
end
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