novelD
□夢のような現実
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それから2ヶ月……
いつものようにコンビニに入る。と、アレンと目があってアレンは笑ってくれた。
あれから俺は人の少ない時間を見計らってアレンと接し、今では良い友達になっていた。
そう…
『良い友達』
俺は友達なんて感情はなく、もう今すぐにでも抱き締めてキスしたいのだが……アレンにとって俺は優しい兄貴、それだけの様子。
現に……
「今晩はです、ラビ」
「よっ。今日も深夜さ?」
「はい」
ピッピッと手際よくレジをこなすアレン。普通に話して別れ際……
「んじゃ、また終わりの頃に来るさ」
「いいんですか?深夜2時ですよ?」
「いいって。じゃな」
笑ってコンビニを出る俺。アレンは徒歩で帰るから、いつも俺が送っていく。夜の一人歩きなんかさせられるか!それなのにアレンは……
『ラビ、なんかお父さんみたいですよ。僕は女の子ではないから大丈夫です』
って言うが、そこら辺の女より可愛いアレンを一人でいさせるなんか出来ない。
俺の心配は危惧で終わってるが……せめて俺がこんなにも心配してる理由くらいわかってくれてもいいさ……
なんてちょい凹みながら一人マンションに帰り、仮眠を取った……
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