novelD

□夢のような現実
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「よかった……あ、今お会計しますね」

そう言って天使は俺の買い物した物を袋に入れる。それを見ながら胸の名札にチェック入れた。


『アレン・ウォーカー』


ってある。天使の名前はアレンって言うのか…


「……の…」

「……」

「……あの」

「ぅえ?!」

「すみません……お会計、よろしいですか?」

言われて俺は急いで財布を出し会計を済ませる。そして後ろを見れば何人か待ってる人がいて……釣りをもらってすぐにどいた。

ありがとうございます、って言う声にも俺はやられてしまい。近くの新聞を手に取りひたすらアレンを見ていた。

まだ若くて、絶対未成年。でもバイトには手慣れている様子……


チラチラ観察して俺はコンビニを出た。それからどうやって帰ったかよく覚えていないが……その日を境に俺はアレンのいるコンビニに通いつめたのだった。






アレンはやっぱり未成年……15歳。どうやら保護者が根回しして深夜バイトに来てるらしい。高校は通ってなくて……噂によれば保護者はかなりアレンをこき使ってるようで。こんな天使のようなアレンは相当苦労していると知った。





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