novel①
□ジレンマ
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ほんの僅かな勇気が出てこない
「傍にいて欲しい」
それさえも………
【ジレンマ】
あー、イライラする…原因はわかってるさ。目の前にいるアレン
俺はアレンが好き……だがアレンは……
「神田の事なんですが……ちょっと相談に乗ってもらえませんか？」
って言うアレン。まあ俺とユウは普通の人たちよりは仲良しだと思ってるが……だからって好きなヤツが俺じゃないヤツ……しかも男……の話をしていたらイライラするのは当然の事で…
「…なぁ、アレン」
「はい？」
「なんで俺に言うんさ？」
そう聞くとアレンは…
「だって…ラビは誰よりもなんか話しやすいから…迷惑でした？」
…迷惑以前の話しさ。けど俺を頼ってくれてるんだし、断るわけにはいかねぇよな…嫌だけど
ユウの事を楽しそうに話したり、つい喧嘩しちゃうなんてアレンは言うけど…
いまここで俺が『アレン、好きさ』って言ったらアレンはどうするかな……
けど………言えるわけねぇ！もし、もしコクって失敗したら顔合わせられねえし、こんな風に話も出来ないさ！
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