novel@
□scramble
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――――胸が苦しい……
アレンは寝返りを打ち、ぼんやりと瞳を開いた。まだ夜明け前…アレンははっきり覚醒しないまま、再び眠りについていた……
次に瞳を開いたときは完全に朝になっていた。そろそろ起きなければ…そう呟いて起き上がると、アレンは自分の体の変化に気付いた。
『…なんか、パジャマが大きい…』
それだけでなく…
『?胸が重い…重い?』
恐る恐る自分の胸を見ると、そこは大きな谷間が見えた。何があった?と触ると…
ムニュ…
「………えっ……」
何?
ビクビクしながら、アレンは思いきって服を脱いだ。そこには…
「〜〜〜〜〜〜」
あり得ない、女性の胸が自分についていた。金魚のように口をパクパクさせ、アレンはそのまま固まってしまった………
「アレンくん、どうしたのかしら…」
リナリーは朝食にやって来ないアレンを心配していた。アレンの部屋に向かう。
「アレンくん?」
コンコン…リナリーが扉を叩くが反応はない。
「おかしいわ…どうしたの?アレンくん」
再び扉を叩くと、ようやく部屋の中から物音がした。
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