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□struggle〜後編〜
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「お疲れ様でした、ウォーカー殿」
「はい。こちらこそお疲れ様でした。」
任務が完了し、アレンは宿の前でファインダーと別れた。それというのも………
『任務、完了しましたコムイさん』
『お疲れだったね、アレンくん。……まだ戻っては来ないのかな?』
『……すみません……』
『……そう。あ、次の任務だけどいまからそちらにファインダー派遣するから、とりあえず宿で待機してもらえないかな。』
『え?はあ、それは構いませんが……』
『明日には着く予定だから、今日はゆっくり休んでおきなさい』
『わかりました』
コムイの言葉を信用し、アレンは宿に取ってある部屋に戻った。団服を脱ぎ、そっと左手を見つめる。深くはないが傷がついていて……
『怪我したら戻ってくる事』
コムイの言葉を思い出し、アレンは静かに瞳を閉じた。
「すみません……コムイさん………」
ラビを友達として見れるまでは帰らない…そう誓って出てきたものの、アレンは中々ラビを諦められなかった。目を閉じて思い出す、ラビの笑顔、ラビの優しい声、ラビの手の温もり…………
そして……神田に抱き着くラビ