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□☆☆ノアな日々〜女王降臨〜☆☆
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ずっとあなたを探していたのよ
【ノアな日々〜女王降臨〜】
「アレ〜ン、僕あっち見てくるね☆」
そう言ってロードは店に入っていった。アレンは噴水近くのベンチに座りロードに手を振ってぼんやりと空を見上げた。
「いい天気……」
神田とラビはイノセンス探し、ティキは表の仲間の所に帰っていた。珍しく二人だけの買い物にアレンはふぅ…とため息をつく。
(僕たち、ここにいておかしくないのだろうか……)
エクソシストとして戦っていたときとは違い、普通とは違う自分。優しい仲間もいて不自由はないが、それがたまにアレンの影を作る。
ロードもアレンもノアとしての聖傷もない、普通の肌。見た目には仲のいい姉妹にしか見えなかった。
それでも……アレンは考える。ノアとして普通の人といてもいいのか、と……
そんな事を考えていると、いつしか隣に人が座っていた。黒いロングドレスを纏い、黒いつばの広い帽子を深く被っている。始めアレンは気にも止めなかったが、女性の一言にアレンは体が動かなかった。
「逢いたかったわ……アレンくん」